真実を打ち明ける

ここに書くと気にしすぎて
気分が悪くなったりするかもしれないので
書くのをよそうかと思ったんだけど。
それに悪い気を発してしまいそうで。
でも、書きます。
ただ、わたしに電話したりして
この話はしないでほしい。
それから今は両親にも話さないでほしい。
誰にも噂話をしないで、そっとしておいてほしい。

日曜日に娘の彼氏が亡くなりました。
夜、娘が仕事が終わってうちに帰り
彼の亡骸を見つけて
急いでロープを切って下ろしたけど間に合わず。
身体が冷たかったそうです。
本当は何もしないほうがよかったんだけど
愛する人がそうなっていたら、せずにはいられなかったと思う。
それにより夜遅くまで警察がいろいろ調べて
うちにいられないので、彼のお母さんの家に身を寄せたとか。

翌朝、７時少し前にわたしに電話して来ました。
涙涙で・・・。
まだ死亡診断書が出ていないから
通夜も葬儀も決められないといいました。

でも、１０時半過ぎに連絡が来て
１１時頃には葬儀場にご遺体を搬送し
その夜通夜、翌日葬儀となりました。
わたしと息子の参列を許されたので
呉中央桟橋と宇品からフェリーに乗って
江田島の小用へ行きました。
娘が迎えてくると言っていたけど
打ち合わせが入り、できなくて
タクシーで葬儀場まで行きました。

ご家族・ご親族が打ちのめされたように座っていらっしゃり
言葉もなかったです。
彼のご両親は事情があって離婚されており
お母さんと娘が並んで座っていました。
わたしは娘の後ろの席に座り参列。

その夜は娘を連れて帰ろうと思っていましたが
娘が「最後なので彼の側にいたい」といい
結局、わたしと息子でうちに帰ってきました。

翌日、息子とフェリーで小用に行き
またタクシーで葬儀場に行き参列。
火葬場に行ってそれを最後にして帰ろうと思っていたけど
娘と話をしていたら昼食もご一緒にとなり
骨拾いもさせて頂くこととなりました。
その後、お寺で初七日の法要だったのですが
わたしと息子はご遠慮してそれぞれのうちに帰りました。

彼の亡骸が見える間は諦められなかったのかもしれないけど
お骨になったら、心が落ち着いたのか
娘が彼を追うようなことは考えていない
と言っていたのでそれを信じました。
最愛の人を失うことは
それくらい失望感がすごいのだと感じました。

本当はすぐにでもうちに連れて帰りたかったけど
娘がまだあちらの家にいたいと言ったので
置いてきましたがすごく心配でした。
今のところ、お母さんのうちにいさせて頂いているみたいで
昼間だけ片付けに家に行っているのかもしれません。
仕事もしばらくは出られないと言っていました。

わたしの会社のメンバーに話をすると
嫁ではなく、婚約者ってことだけで
いろいろすることないよ
早く連れて帰ったほうがいいと言われました。
一生独身で彼のことをずっと忘れず生きるならいいけど
そうでないなら彼を早く忘れたほうがいい
だから強引でも連れて帰ったほうがいいよって。

まるでドラマや小説に出てくるような
そんなことが身近で起こってしまいました。
わたし自身も結婚後１ヶ月も経たないうちに
元夫の母が自分で・・・という目にあっています。
実母の妹のつれあいも自分で・・・ということになりました。

当の本人は悩み苦しみ、逃れたいと思って
自分から・・・となるんでしょうけど
残された者が苦しむことなんて考えていないんでしょうね。
彼の場合、遺書が残されており
娘のことを幸せにしてやれないからと書いてあったとか。
でも、娘は自分を責めてばかりで・・・。
そんな遺書なんていらないよ。
娘が忘れられなくなるじゃん。
自分のことをずっと責めることになるじゃないの。

今は早く娘がうちに帰ってくることを望んでいます。